タイムコードとは?動画制作で知っておくべき基礎知識
動画制作の現場で頻繁に登場する「タイムコード」。なんとなく意味は分かっていても、正確に説明できない方も多いのではないでしょうか。本記事では、タイムコードの基本から実践的な使い方まで、動画制作の初心者にもわかりやすく解説します。
タイムコードとは?
タイムコード(Time Code)とは、動画の中の特定の位置を表す時刻情報のことです。動画は秒間に複数枚の画像(フレーム)で構成されており、タイムコードはそのフレーム1つ1つに固有の番号を割り振る仕組みです。
もっとシンプルに言うと、「動画の何時何分何秒何フレーム目か」を示す住所のようなものです。
タイムコードの基本フォーマット
タイムコードは、通常以下のような形式で表記されます。
- HH:時間(Hours)
- MM:分(Minutes)
- SS:秒(Seconds)
- FF:フレーム(Frames)
例えば 00:01:30:15 は「0時間1分30秒の、15フレーム目」を意味します。
フレームレートとの関係
1秒間に何フレームあるかは、動画の フレームレート(fps) によって変わります。
| フレームレート | 1秒あたりのフレーム数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 24fps | 24 | 映画 |
| 30fps(29.97fps) | 30 | テレビ放送(北米/日本) |
| 60fps | 60 | スポーツ・ゲーム実況・滑らかな映像 |
| 120fps | 120 | スローモーション撮影 |
例えば30fpsの動画では、00:00:01:00 = 1秒0フレーム = 1秒経過した瞬間です。次のフレームは 00:00:01:01 となります。30フレーム数えると 00:00:02:00(2秒)になります。
ドロップフレームとノンドロップフレーム
少しややこしいのが、テレビ放送で使われる 29.97fps の話です。「29.97」という中途半端な数字は、整数の30と合わない問題が発生します。
ドロップフレーム(DF)
実際の時間と表示時間のズレを補正するため、定期的にフレーム番号をスキップする方式。ドロップとは言っても、映像そのものは欠落しません。表記では 00:01:00;00 のように、最後をセミコロン(;)で区切ります。
ノンドロップフレーム(NDF)
フレーム番号を律儀に連続させる方式。表示時間と実時間にズレが生じます。表記では 00:01:00:00 のようにコロン(:)のみ。
YouTubeやSNS用の動画では、通常 30fps(または29.97 NDF) で問題ありません。テレビ放送の場合のみ、ドロップフレームを意識する必要があります。
レビュー時のタイムコードの活用
動画レビューにおいて、タイムコードを使うメリットは絶大です。
① 正確な場所を指定できる
「冒頭のあたり」「真ん中くらい」では伝わりません。00:00:25 と書けば、編集者はその瞬間に飛べます。
② コメントの整理がしやすい
タイムコード順にコメントを並べることで、編集者は動画を頭から確認しながら修正できます。
③ バージョン間で比較しやすい
「v1の00:01:30 と v2の00:01:30 を比較したい」など、過去バージョンとの差分確認が容易になります。
タイムコードを簡単に扱う方法
レビュー時、毎回手動でタイムコードを記録するのは大変です。動画レビューツールを使えば、動画を一時停止してコメントを書くだけで、その時点のタイムコードが自動的に記録されます。
例えば Clippin なら、動画上をクリックするだけで以下が自動入力されます:
- 現在のタイムコード(HH:MM:SS)
- クリックした座標(画面のどこを指しているか)
- コメント投稿者の名前
- 投稿時刻
まとめ|タイムコードは動画制作の共通言語
タイムコードは動画制作における共通言語です。クライアント・編集者・ディレクターが同じ「住所」を共有することで、コミュニケーションコストが劇的に下がります。
まずは HH:MM:SS の基本形を覚えるだけでも十分です。フレーム単位の指示が必要になった時、ドロップフレーム/ノンドロップフレームの違いを思い出してみてください。